ジグモ

地上性の蜘蛛で、地下に穴を掘って袋状の巣を作ります。
庭などで普通に生息しています。
最近はすこし少なくなりましたが、大きな木や垣根の根部に袋状の蜘蛛の巣があります。木の根元から地面に伸びていますが、これがジグモの巣です。(地上部の袋状が捕虫装置になっています。)子どもの頃は、「サムライ」と呼び、この蜘蛛を採って来ては闘わせて遊んだものです。
餌は甲虫のダンゴムシやワラジムシ等を食べています。
鋭い鎌が印象的な蜘蛛です。


ヌートリア

南アメリカ原産の特定外来生物でネズミ目の哺乳類です。
15年程前から池などで見られるようになりました。
特に農作物に害を与えますので困った生き物です。
主な食べ物は、水生植物の葉や地下茎です。
南郷池や池尻池でよく見られます。池尻池では繁殖もしており親子で泳ぐ姿を見ることもできます。
泳ぎが得意で5分以上潜水するらしいです。
もともとは、第二次世界大戦頃に軍隊の防寒服用として世界各国で飼育された歴史があります。また中国では、食材として珍重されているらしいです。


カラスノマクラ

寒い時期になると、竹林沿いでよく見かけます。はじめは緑色のウリのようですが、段々とオレンジ色になり最後は赤く熟します。
リースの飾りにされている方もおられます。
生き物的には、この枯れ葉のみに付くカミキリムシがいますので面白いです。
また、中に入っている種子が面白い姿をしています。


オオオナモミ

大型の「ひっつきむし」。
北アメリカ原産の外来植物でありますが、今やどこでも普通に見られます。
葉は大きくカエデ状です。
果実には、多数のトゲがあり、人の衣服に付着します。この植物は付着することで、種の伝播範囲を広げています。
よく似た種にイガオナモミ・トゲオナモミ等があります。
マジックテープは、この植物の付着方法を参考に開発されました。




スクミリンゴガイ

大型の巻貝で、南アメリカ原産の外来生物です。
俗に「ジャンボタニシ」と呼ばれています。
日本へは1981年に台湾から食用に持ち込まれました。しかし、寄生虫を宿している場合があるので、要注意!
亀岡で初めて確認されたのは保津川乗船場界隈の水路でした。その後、曽我谷川・赤川に広がり、現在は、川東方面は全滅で川西方面へと広がりを見せています。

巻貝のわりには歩行性が早く、今後水域を通じて広がりますので心配される生き物です。
特に西日本で多いと言われています。


アオサギ

かなり大型のサギです。
ペリカン目の野鳥で、体全体にグレーの毛で覆われています。
姿は綺麗なですが、鳴き声は何とも言えない「グァーグァー」です。
池や川の水辺に行けば、よく見られる野鳥です。魚等を捕食しますので害鳥に扱われています。
亀岡市内でも年間を通じて見られる留鳥です。
海辺近くでも見られる大型の野鳥。
水辺の野鳥は、池尻の池・南郷池で観察が楽しめます。


ミノムシ

昆虫の蛾(ミノガ)の巣であり、冬の木々の小枝などにくっついている姿をよく見かけます。木の枝や落ち葉や草等色々な材料を集めて巣を作ります。
その習性を利用して人為的に毛糸で巣も作ることが出来ます。
寒い冬の時期は、この寝袋の中で気持ちよく寝ているのでしょう。


ダイサギ

一般的に「シラサギ」と呼ばれている野鳥です。
ダイサギ・チュウサギ・コサギといますので、慣れないとどの種か判別が難しいです。
ダイサギは鳴き声で区別出来ます。また、チュウサギは時期で区別出来ます。
冬季に見られるのは、ダイサギとコサギですので、大きさと鳴き声から区別出来ます。
このダイサギもアオサギに似た何とも言えない鳴き声をしています。
ダイサギ(大型のサギ)チュウサギ(中型のサギ)コサギ(小型のサギ)と覚えておいて下さい。


ジャコウアゲハ

春から初夏に見られる黒いアゲハチョウの一種です。
アゲハチョウの多くの越冬態は、蛹(さなぎ)です。
アゲハチョウの蛹を見つけようとすれば、まずはその種の食草を調べ、周辺部を調査します。しかし、中々簡単に見つけることは出来ません。
ジャコウアゲハの食草は、ウマノスズクサですが、これも難しいです。
しかし、蛹の越冬態(雨にぬれず、外敵にも気づかれない、ふ化が容易に出来る場所)を考えると、簡単に探し当てることが出来ます。
今回もある〇〇の下に沢山の蛹を見つけることが出来ました。


コクワガタ

亀岡市内には、9種類のクワガタムシが生息しています。
その中で越冬出来るクワガタムシは、オオクワガタ・ヒラタクワガタとコクワガタです。

しかし、成虫越冬態も色々とあり、新成虫越冬と旧成虫越冬があります。コクワガタの越冬はほとんどが新成虫越冬であります。
そして、幼虫越冬もあります。産卵木の朽ち木の中で幼虫態で越冬しています。
昔からクワガタムシ屋は、そんな生態を知った上で冬季にクワガタ採集を行っていました。
生き物を見つけるのは、その生態を知っていると簡単に見つけることが出来ます。