オオカマキリ

まだこの時期は、カマキリが見られませんが、草原や林・公園等で探すとカマキリの巣(卵のう)を探すことはできます。
多いのは普通のカマキリの巣ですが、ハラビロカマキリの巣も見られます。
中でもオオカマキリの巣のみが、付着方法が異なります。
セイタカアワダチソウ等の枯れ枝に茶色いマシュマロのような物がついていたらオオカマキリの巣です。初夏になるとこの巣から200匹以上の沢山の子どもが産まれて来ます。
日本全土に分布しています。
肉食で時には共食いもします。
お腹の中には、ハリガネムシが宿って実に共存共生の生き物であります。
前足を合わせる姿から、「オガミムシ」とも呼ばれています。
祇園祭りの鉾に蟷螂鉾(とうろうぼこ)がありますね


オニヤンマ

日本最大の大型のトンボ。
少し小型の種にコオニヤンマがいます。
トンボの幼体が「やご」で、小川等で川底を網で救うと実に色々なトンボのヤゴが採れます。大型のヤゴは同定が意外と簡単に出来ますが、小型のヤゴはみんな同じ姿に見えてきます。
トンボの成体もそうですが、ヤゴも肉食性で実に色々な水生昆虫や時には小型の魚類も捕食すると言われています。
成虫になるまでには、5年間と言う長い時間がかかっています。


コイガイヒル

余り気持ちのいい生き物ではありません。
植木鉢や湿った板等の下で時々見られる環形動物です。
淡水にはヒルがいますが、このコウガイビルは全く別の生き物です。
頭部は扇状(半月状)で、細長く長いものは、50㎝以上あるものもいます。
本種は、雌雄同体の生き物らしいです。
一般的に見られるのは、ミスジコウガイビルとクロコイガイビルですが、余りわかっていない生き物らしいです。
これから段々と暖かくなってくると実に色々な生き物が姿を見せ始めます。


テングチョウ

タテハチョウ科の蝶であり、成虫越冬をします。一見、同科のキタテハ・アカタテハに似ています。顔の先が本当に天狗のような形をしています。よくできた名前です。
山間部の林道等で集団で吸水している姿を時々見ることが出来ます。
食草は、エノキらしいです。
人の動きに敏感で、近くに近づいて写真に収めるのもひと苦労です。


シロバナタンポポ

頭花の中心部は、少し薄黄色してはいますが、白い花をしたタンポポです。昔は京都市内の堀川通の植樹帯でよく見かけました。
亀岡市内では、大井町・古世町・薭田野町・千歳町のごく一部で確認されています。
シロバナタンポポは、他の種よりも早く咲き始めで、直ぐに花期が終わります。
亀岡市内のシロバナタンポポは、園芸種若しくその分散個体と思います。


ベニシジミ

ごく一般的に野外の草むら等で見られる小型のオレンジ色したシジミチョウです。
年に3~4回発生し、春型と夏型に分かれています。
食草は、道端や土手に見られるスイバやギシギシです。
30円切手の図柄にもなっている可愛い蝶です。
花などによく止まるので写真撮影は簡単で、じっくりと観察も出来る身近な蝶の代表です。

 


ニッポンアマガエル

漢字では、「日本雨蛙」と書きます。
両生類で、前足の指は4本ですが、吸盤がありどこでも登ることが出来ます。
天気が下り坂に向かうと、それを感じて鳴き始めます。(観天望気)
このカエルは基本的に緑色をしていますが、まわりの環境・温度・湿度・明るさで色を変えています。一種の保護色でもあります。
体には粘液があり、弱い毒があると言われていますので、念の為に、カエルを触った時は、手洗いをして下さい。


シマヘビ

野外で一番よく見られる蛇です。体長は80~200㎝ありますが、無毒です。

基本的には、体に4本の黒い縞模様があります。
時には、黒化型の真っ黒な「カラスヘビ」と言われる個体もいます。
このヘビは昼行性で、余り木に登らないし、食べ物は両生類を好んで食べます。
幼蛇は、本当にマムシそっくりの模様をしています。
ヘビの抜け殻を財布に入れておくとお金が貯まると言われています。
また、指で蛇をさすと腐ると言う迷信も亀岡のは残っています。


アライグマ

文化財の建物等を荒らす外来生物であります。
私は、これまでじっくりと見たことがありませんでしたが、今回、河原林町の竹林近くで歩き去る本種を発見しました。早速、竹林の中に入り探すといました。こちらをじっと威嚇したように見ていました。少し殺気を感じました。
ペットを逃がし野生化した生き物の代表的な例であります。


ウスカワマイマイ

一般的には、田んぼや畑地で見られる陸産貝類であります。
名前の通り、殻が薄く壊れ易いです。
農地部の畦畔に置かれている板等を除けると必ず出てくるのが本種であります。
体に黒い斑紋があるのが特徴です。